⑨こどもの矯正歯科
こどもの矯正治療の目的
こどもの矯正治療の目的は、大人の歯が全て生え揃うように、成長を誘導させる治療です。 家を建てるときに基礎工事が重要なのと同様、こどもの矯正歯科は、土台作りのようなものです。 歯は、顎(あご)という土台の上に生えてきますが、その顎(あご)が小さいと永久歯が正しく並ばないことが多く、正しい咬み合わせを確立できないことが多いです。大人の歯が生え揃う前に、土台をきちんと作っておく必要があります。
こどもの矯正治療のメリットは顔のバランス
受け口(下顎前突)や出っ歯(上顎前突)、顎の曲りなどは、歯の問題だけではなく、骨格的な問題が関係していることが多いです。これは顔つきにも影響があり、こどもの矯正治療では、骨格的に上下の顎のバランスが悪い場合でも、成長を促してバランスを整えることができます。成長期の治療ではこれが一番大きなメリットだと思われます。
成長期の内に上下の顎のバランスを整えておくことで、抜歯が必要なくなったり、その後の矯正が簡単になったり、将来的な外科矯正のリスクが少なくなったりするなど、たくさんのメリットがあります。
お子さんの矯正治療は、治療の開始時期が大切
治療を開始する時期は、乳歯から永久歯に生え変わり始める頃です。また本人が歯並びをどのくらい気にしているか、なども加味して決めていきます。
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