インプラントについての正確な知識を!
実は、最初から「是非インプラントをやってもらいたい!」という方は、ほとんどいらっしゃいません。
皆様「大切な歯を失ってしまい、なんとかしなければ」という思いでご来院されますが、最初は必ず悩まれます。
「入れ歯にはどうしても抵抗がある」
「ブリッジは支えの歯を削らねばならないし、支えの歯が悪くなりやすい」
「すると取り外しが不要で周りの歯を削らずに済むインプラントしかない?」
「でも怖い。時間がかかる。お金もかかる。う~ん、どうしよう…」
このようにお悩みのたくさんの方々が、インプラント治療に関する正確な知識をきちんと理解することで、インプラント治療に踏み切られました。そして現在では無事、満足にものを咬めるようになっていらっしゃいます。
またインプラントは近年医療事故等により問題視されておりますが、それは…
- 診査診断が十分になされていないこと
- ドクターの経験と技術が不十分であること
- 手術可能な健康状態ではない患者様に施術してしまったこと
以上3点に起因していると考えます。
インプラントは、より良くものを咬めるようになる素晴らしい治療技術ですが、本来は高い技術と豊富な臨床経験、安全な治療計画、治療後の正しいケアを必要とします。また、全ての方に適用できる治療方法ではありません。
当院のインプラント治療について
当院はインプラント専門医または、インプラント専門医の指導のもとインプラント治療を行います。
日本口腔インプラント学会の「インプラント専門医」とは?
社団法人日本口腔インプラント学会が、インプラント治療の知識や経験を持つものとして認めた歯科医師に交付する資格認定制度です。診査・試験を経て合格した歯科医師に、インプラント専門医として認定書が交付されます。
インプラント専門医の資格認定試験は誰でも受けられる訳ではありません。社団法人日本口腔インプラント学会で定めた条件を満たしている歯科医師だけが認定試験を受けることができます。診査基準(一部抜粋)は下記のようなものがあります。
- 同学会の研修施設(専門医を養成する“指導医”が在籍している研修施設)で通算して5年以上在籍し、インプラント治療に必要な診断と、治療の基本的な技術を習得する講習や研修を受けていること
- 治療が終わりメインテナンスへ移行して3年以上経過した症例を、20症例以上経験していること。(1顎1症例とし、上下顎にインプラントを埋入した症例では、2症例とみなす。)
- 症例には、多数歯欠損(1顎7歯以上欠損)症例で全顎にわたる症例を3症例以上含んでいること。
当院院長は、日本口腔インプラント学会 専門医であることは、もちろんのこと患者様に、より質の高い歯科治療が提供できるよう、様々な資格と研修課程を修了しております。詳細については、院長紹介をご覧ください。
インプラント治療について
インプラント治療とは、失った歯の代わりに、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、被せものをして人工の歯を作る治療方法です。顎の骨に直接人工歯根を植えつけるため、従来あった本当の歯に非常に近い歯といえます。
使用感も本物の歯に近く、硬いものでもよく咬めます。
チタンと骨が結合する
インプラント技術発見の歴史
1940年代、スウェーデンのブローネンマルク教授により「チタンと骨が結合すること」が発見されました。その後スウェーデンでは着実に研究が進み、現在日本において行われるインプラント治療は、ほぼ100%スウェーデンのインプラント治療を模倣している状況です。ちなみに教授の行ったインプラント治療の中には、45年以上機能しているものもあります。(世界最長記録)
インプラント選び
医療先進国ドイツ製のインプラントメーカー
インプラントは何十年も体の一部として使い続けますので、メーカー選びは大事な要素です。
世界には150を超えるインプラントメーカーが存在していますが、当院が重視しているのは「品質」と「実績」です。その観点から当院では主にカムログ社のインプラントを採用しています。ドイツで第1位のシェアを誇り25年以上の臨床実績をもつインプラントメーカーです。
ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど、各国で広く使用され高い評価を得ています。
また、インプラント本体と人工歯を繋ぐ連結部分の安定性に優れているのが特徴です。そのため長期間使用しても人工歯がずれにくく、咬み合わせの悪化を防ぐことができます。
インプラントはどれくらい持つの?
「いかにメンテナンスできるか」が長持ちのポイント
統計データでは、現在インプラントが10 年以上機能している方は全体の93~97%と、ほとんどの方が満足に使っていらっしゃる時代になりました。
インプラントがどれくらい持つかは、いかにご自身がきちんと歯磨きを実行できるか、いかに定期健診(メンテナンス)にきちんと来ていただけるか、それに左右されます。
生活の中で、知らず知らずのうちに、インプラントが感染リスクの高い状況にさらされてしまうことがあるかもしれません。そんな状況が何ヶ月も続くと、インプラントの周りが歯周病になってしまい、長持ちできない原因となります。もともと歯周病の方は特に、ご自身の歯周病をしっかり治療した上でインプラント手術を受け、インプラントを長持ちさせるような歯磨きと、まめなメンテナンスが必要となります。
その歯磨きを支えるのが、歯科衛生士と歯科医師です。チカワデンタルのスウェーデン式インプラントは、治療後のケアを重要視しています。数ヶ月に1回メンテナンスを行い、1日でもインプラントが長持ちするように、私たちで管理させていただきます。
なぜ失敗は起こるのか?
未然に防ぐために
現在、様々なメディアにて、インプラントにまつわるトラブルを目にします。
インプラントの失敗の一番の原因は感染症です。また手術中の事故で多いのが、下顎の骨の中を通る下歯槽管を傷つけた為に起こる麻痺と、上下顎骨の中や外にある動脈を傷つけた為に起こる出血に伴う偶発症です。
感染症に関して
術前の口腔衛生状態をしっかりコントロールさせていただき、術後の定期メンテナンスを責任を持って行うことにより、防いでいきます。
手術中の事故に関して
これはドクターの経験不足と術前のデータ解析の不足により起こります。当院では、インプラント専門医である院長を始め、その指導の下経験豊富なドクターのみが手術を行います。また術前にCT 画像をコンピューター解析することで、患者様の骨の形、神経、血管の走行を正確に把握し、安全かつ確実にインプラントを埋入できる位置を決定します。
これにより事故の起こる可能性を限りなくゼロに近づけております。