⑬歯に色がつきにくくなる方法
歯に色がつく原因は、内部からの原因と外部からの原因があります。
加齢による黄ばみ(内部)
歳をとると歯は白色から黄色に変色していきます。これは、表面を覆っている半透明の白色物質である「エナメル質」が、加齢に伴って磨耗し薄くなることで、内側の象牙質がより透けてみえやすくなるためです。
外部からの着色
コーヒーやお茶などに含まれる色素が歯の表面に沈着することでも着色を引き起こします。「ステインによる着色」と呼ばれるものがこれに当たります。
ステイン着色の原因になりやすいものは、コーヒー・お茶のほか、赤ワインやチョコレート、ココア、タバコなどが良く知られていますが、バナナや大豆製品など、一見意外なものにもステインの原因になりやすい物質が含まれています。
そして、歯の表面には「ペリクル」と呼ばれる薄い膜があります。ペリクルは食べ物のカスを虫歯菌が分解するときに発生する「酸」から歯を守るなどの良い働きがありますが、その反面ペリクルは色素をくっつけてしまうという働きもあります。
また、歯垢が歯に付着することでも着色を引き起こします。歯垢は淡い黄色をしており黄ばみを目立たせますが、歯ブラシで容易に除去することができるので、着色の中でも比較的早く原因除去をすることができます。
歯垢が付着していると口臭も伴います。さらに歯垢が長期的に付着していると、虫歯菌が産生した酸によって歯が溶け虫歯の原因にもなります。虫歯は自然治癒することはないので、歯科医院で治療してもらうしかありません。
外部からの着色「ステイン」を付着させない方法は3つ
歯の表面はつるつると滑沢です。これは滑沢なことで歯の表面に細菌がつかないようになっており、清潔な状態を保てるようになっています。
①表面を傷つけない
その表面を研磨剤などでゴシゴシと強く磨いてしまうと、細かな傷がついてしまいます。するとその細かな傷に細菌や汚れがつきやすくなり、結果としてステインの沈着にも繋がってしまうのです。
②飲食後の習慣
コーヒーやお茶、さまざまな飲み物や食べ物にステインが含まれていると前述しました。これらのものを飲食した後にうがいや口をゆすぐことで、ステインの主成分を洗い流し、ステインの沈着を防止することができます。 また、うがいをするのが面倒だと感じる人はガムを噛むことで唾液の分泌を促進するので、程度は落ちますが同様の効果を得ることができます。
③PMTCを行う
歯科医院にて、歯の表面を機械的に磨き上げるPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)はステイン除去の最も有効な方法です。
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