コラム|インプラント|④なぜ、抜けた歯をそのままにしてはいけないのか?

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コラム

④なぜ、抜けた歯をそのままにしてはいけないのか?

「歯医者に行くのは面倒だから、このままでいいか・・・」
「目立たない場所だから、抜けたままでも・・・」
「インプラントは怖いからちょっと・・・」
このようにお考えで、抜けた歯をそのままにしている方は、意外と多いようです。
たしかに、歯が1本ないくらいでは食べるときにそれほど不都合はありませんがそのまま放置してしまうと、少しずつ悪影響が出て、気づいた時には、大がかりな処置をしないと回復できなくなることもあります。
早く治療しておけばよかった!と後悔されないためにもまずは歯を抜けたままにすることで生じる7つのリスクを説明したいと思います。

抜けた歯をそのままにしていると

1.咬み合わせが悪くなる

抜けてしまった歯の両隣の歯は、移動したり傾いたりしますので、結果として咬み合わせが悪化します。

2.歯が伸びる

歯が抜けるとその歯に咬み合っていた歯が空白を埋めようとして、伸び出してしまうことがあります。

3.ほかの歯の負担が増える

歯を1本でも失うと残りの歯全体に余計な力がかかり、ほかの歯の寿命に影響します。

4.虫歯のリスクが高くなる

失った歯の周囲のブラッシングが難しくなり、虫歯のリスクが高くなります。

5.消化器官に負担がかかる可能性

咀嚼効率が低下すると、消化器官にかかる負担が増えます。

6.発音が悪くなる可能性

部位によっては、抜けてしまった歯の隙間から空気が抜けることで、発音(会話)がしづらくなります。

7.表情の変化

失った歯の部位や本数によっては、リップサポート(口唇の支え)が弱まり、口周りのしわが増加します。

歯を抜けたままにしておくことのリスクは、お分かりいただけたでしょうか。

1本や2本、歯が抜けたからといってすぐに影響が出るわけではありませんが放置しておくと咬み合わせが崩れ、将来的に多くの歯を失ってしまう可能性があります。
また、その悪影響は歯だけでなく表情や身体の健康にも及びます。
なので、もし歯が抜けてしまって放置している方は早急に歯科医院にご相談されることをオススメします。

最後に、失った歯を補う補綴(ほてつ)治療として入れ歯、ブリッジ、インプラントそれぞれの治療のメリットとデメリットをご説明します。

3つの治療法

① 入れ歯

失った歯の本数に合わせて制作した義歯をお口に装着する治療法です。

メリット デメリット
  • 簡単な症例であれば、短期間で治療可能
  • 保険を適用できる
  • 見た目がよくないことが多い
  • 咬む力は天然の歯の3割程度
  • 違和感が大きい
  • 義歯を支えるためのバネが掛かっている歯に負担がかかる

② ブリッジ

失った歯の両隣の歯を支えにして、人工の歯をかぶせる治療法です。

メリット デメリット
  • 簡単な症例であれば、短期間で治療可能
  • 保険を適用できる ※できないケースもある。
  • 取り外さなくても良い
  • セラミックを用いればきれいに治すことも可能
  • 失った歯の両隣の健康な歯を削る必要がある
  • 両隣の歯に負担がかかる

③ インプラント

歯を失った部分の顎の骨に人工歯根(インプラント)を埋め、その上に人工の歯をかぶせる治療法です。

メリット デメリット
  • 周りの歯に負担がかからない
  • 見た目が自然
  • 違和感が少ない
  • 自費治療である
  • 手術が必要になる
  • 治療期間が長い

自分の歯のように咬める幸せ

このように、入れ歯やブリッジでも歯を補うことはできますが、周りの健康な歯に負担をかけるリスクや、特に入れ歯では、咬む力が弱いというデメリットもあります。
その点、インプラントは現在考える限り最も残存している歯に負担をかけない治療法だと言えます。
自分の歯のようにしっかり咬めて、お口の健康を永く維持したいのであれば、インプラントは一番の候補になるはずです。